創設当初の名「WGP」(ロードレース世界選手権)で呼ばれていたが、現在は「MotoGP」が一般的に使用されている。
MotoGPはバイクを用いた世界最高峰のロードレース。世界中からバイクのブランドメーカーが参加し、バイクに用いられる技術を確認し合う。
さらに、ライダー自身のテクニックも試される場となっており、技術だけでなくパフォーマンスを観る者に与える効果的な大会ともいえる。今回は、そのMotoGPの種類をまとめてみた。
排気量別に分けられる
MotoGPでは、排気量ごとに3つのクラスに分けられており、それぞれのクラスで優勝を競うことをルールとしている。
MotoGP™は、3つのクラスに分かれて争います。
排気量などが大きい、上位のクラスから、「MotoGP™マクラス」1000cc、「Moto2™マクラス」600cc、「Moto3™マクラス」250ccとなっています。
レギュレーション(規定)は、毎年見直しがあり、それに合わせて各チーム、戦略を立てていきます。
引用元:MotoGP初心者ナビ【MotoGPのルール】|MotoGP日本グランプリ|ツインリンクもてぎ
2019年においては、全19戦。それぞれ走行距離110〜120km程度で、40分を目安にトップが争われる。大会は、メディアが放送することもあり、テレビを通してMotoGPの魅力を楽しむことが可能である。
1000㏄クラスのあるMotoGP
大会の種類とレギュレーションによって変わるがMotoGPクラスでは1000㏄という現在の最高排気量のバイクを集めたレースがある。日本では「ホンダ・レーシング・コーポレーション」、「ヤマハ・ファクトリー・レーシング」などの有名な企業も参戦している。
ほかにも、スズキ、アプリリア、ドゥカティ、KTMなど、それぞれのバイクメーカー独自開発した自慢のマシンを用いて優勝争いが繰り広げられた。
同じ性能のマシンで走るMoto2
Moto2クラスでは、一つの社が用意したエンジンをベースに走るクラスとなっている。バイクエンジンが定められるため、性能に頼らずライダーの技量が試されるクラスといえる。
トップになるための駆け引き、ライダー独自のテクニックなど個性が表れやすいクラスといえる。好みの選手をみつけるのも良いだろう。
未来を走るMoto3
Moto3では、MotoGPのなかで若い選手の参加が特徴的である。250ccのマシンで4ストローク(吸気・圧縮・爆発・排気とギア構造に4つの工程がある)で走るクラスである。
バイクの世界では、「排気量がスピードのすべてではない」。馬力を生み出す要因は、排気量以外にもあり、250ccのマシンでどれだけエンジン内部を工夫して「速く走れるマシン」を作るかといった魅力がある。