バイクタンクの塗装は思っているより手間暇がかかる作業。セルフでバイクタンクを塗装する場合、準備する道具や流れを把握してからはじめよう。
バイクタンクを塗装する目的
ガソリンを入れるバイクタンクは、薄い金属製でできている。タンク内は空洞になっているため、傷がつきやすい。乗り降りの際に手や持ち物が触れる回数も多く、摩擦により塗料が剥げてくるだろう。見た目も悪く
なるため、見栄えを良くする目的もタンク塗装のメリットだ。タンクの装飾がうまくいくと、オリジナリティがでて、他の同じメーカ―のバイクとも差別化できるだろう。
バイクのタンク塗装のコツ
自分でタンク塗装を試みるライダーは多い。スプレー式のラッカー缶を吹きるければ仕上がるだろうと思うのはNGだ。美しく仕上がるばかりか、見苦しい仕上がりになってしまうだろう。耐ガソリン性に強い塗料を使用し、塗料はスプレーガンに入れて吹きつける。そのためスプレーガンをはじめ数多くの道具が必要だ。正直、道具が準備できないなら専門の業者に依頼した方が良いかも知れない。
自分でバイクタンクを美しく塗装するためには、塗装につかう道具の準備をするのが最優先だ。
準備する道具
- 現状塗膜を剥がすための、剥離剤
- 下地研磨用のミニサンダーや洗浄液アセトン
- 防水加工の淡水ペーパー
- 錆を抑える、サフェーサー
- トップコートに使う、ウレタンクリアー
など。
各道具の選ぶ際は、バイクタンクの容量に合わせて購入するといいだろう。
塗装手順の流れ
まずは下地作り。古い塗装を剥離剤を使い剥がします。サランラップに包んで液体の揮発を抑えると、塗料が剥がれやすい。あとはスクレイパーを使って剥いでいくと綺麗に剥がれるだろう。サフェーサーを吹き付け24時間乾燥させる。サフェーサーが乾いたら耐水ペーパーで、全体をこすり丁寧に足づけをしよう。これで下地作りは完了。
ここから塗装に入る。単色の塗りつぶしならスプレーガンで前面を一気に塗ってしまおう。2度塗りや3度塗りをする深みのある色がでる。模様をつける場合はマスキングテープを利用しよう。ぼかしをつけるなら少しずつカラーを混ぜ合わせ、スプレーガンでぼかすといいだろう。少しテクニックがいるので、初心者は単色がおすすめだ。
仕上げはトップコートとしてウレタンクリアーを吹き付けよう。こちらも2度~3塗っておくと、剥離防止になる。
このようにいくつもの段階を経てタンク塗装は完了。乾燥時間をいれると時間もかかるだろう。初心者は時間の関係で各工程を飛ばしがちだ。美しい仕上がりにするため、省略せず丁寧に仕上げていくのがバイクタンクを塗装するコツだと言えるだろう。