イタリアの国旗

’94年~’97年ロードレース世界選手権250ccクラスで4年連続チャンピオンを獲得したオートバイレーサーMassimiliano Biaggi(マッシミリアーノ・ビアッジ)について紹介する。

出身は古代ローマ帝国時代の歴史を感じさせる街、イタリア・ローマ。
ビアッジは幼少の頃サッカーに興味があり、イタリア・ローマを本拠地とするサッカークラブチーム「ASローマ」に所属しプレイするのを夢みていたという。

戦歴ピックアップ

イタリアスポーツプロダクション選手権1990年 100

17歳の誕生日プレゼントにオートバイをもらったビアッジ。レース参戦に闘志を燃やしはじめ、1年後の1990年に125ccのイタリアスポーツプロダクション選手権で優勝する。

ヨーロッパ選手権1991年

翌1991年から250ccクラスに参戦。ヨーロッパ選手権のチャンピオンになった。
この年、ロードレース世界選手権250ccクラス2レースで入賞し、シーリーズランキング27位を記録している。

MotoGP

1997年には原田と激しいチャンピオン争いを繰り広げ、クラス4連覇を達成。
2002年MotoGP主体マシンの改編がとなり、ビアッジは新たに開発されたYZR-M1で第10戦チェコGP、第14戦マレーシアGPに参戦。シーズン2勝し、2年連続でシリーズ2位を記録している。

スーパーバイク世界選手権2007年

2006年にスーパバイク選手権(SBK)に参戦するべく、スズキのワークス・チームであるコロナ・アルスターと交渉。契約内容のすれ違いにより、契約は見送られる。その後アルスター入りし、2007年シーズンに参戦した。開幕戦ロサイルのレース1に初参戦で勝利。SBKデビューウィンは史上5人目となり、GP500ccクラスの両方でデビューウィンを果たしたのは史上初である。

気難しい性格?マッシミリアーノ・ビアッジ

ビアッジは気難しい性格の持ち主だと言われていた。周囲のチームスタッフやライダー達とはトラブルが続き不仲だったらしい。ニックネームは「ローマ皇帝」。同国のライバルである、バレンティーノ・ロッシとの対立関係は有名な話だ。レース中にビアッジが肘でロッシを押したりレース後に乱闘寸前になったりしたのだとか。

ロードレース世界選手権を題材にしたドキュメンタリー映画「ファスター」にもその模様が描かれている。ファスターという映画は、ロードレースファンからするとたまらない1作だ。ロードレースの王者バレンティーノ・ロッシとビアッジの確執やベテランライダーの苦悩などが描かれ、内容の濃いドキュメンタリーとなっている。マッシミリアーノ・ビアッジについてもっと知りたい人は、ぜひこの映画をご覧になってはいかがだろうか。

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